PISA2025から見える学力の伸びしろ|小学生・中学生・高校生、それぞれの家庭でできること

2026年9月8日、OECD(経済協力開発機構)が3年ごとの国際学習到達度調査「PISA2025」の結果を発表しました。日本は数学的リテラシー5位、科学的リテラシー5位、読解力4位と、いずれもOECD平均を上回る結果でした。ただし前回2022年調査と比べると、3分野すべてで平均得点が下がっています。「世界トップクラス」と「下がっている」、この2つが同時に成り立っているのが今回の結果です。今回はこのニュースを手がかりに、学年ごとにご家庭でできることを整理してみます。

PISAが測っているのは「知識の量」ではない

PISAは暗記の正確さを測るテストではありません。読解力は「文章から必要な情報を読み取り、自分の考えを組み立てる力」、数学的リテラシーは「日常や社会の場面で数字や図表を使って判断する力」、科学的リテラシーは「科学的な情報をもとに、根拠を持って考える力」を測っています。つまり、学校で習ったことを「使える形」にできているかどうかが問われているということです。順位が高くても得点が下がっているという今回の結果は、この「使える力」の土台を、家庭と学校の両方で意識的に育てていく必要があることを示しています。

小学生の保護者の方へ:すべての土台になる「読む力」

読解力は、実は小学生のうちの過ごし方が大きく影響すると言われています。東京科学大学が2026年9月に発表した研究でも、読み聞かせは「早く始めること」より「長く続けること」の方が、子供の言葉の発達や読書習慣との関連が強いことが示されました。特別な教材がなくても、家にある本を一緒に読み、「どう思った?」と一言添えるだけで、文章を自分の言葉に変換する練習になります。完璧に理解させようとせず、続けることを優先するのがポイントです。

中学生の保護者の方へ:公式より先に「意味」を確認する

中学生の数学でつまずきやすいのは、公式は覚えているのに「なぜその公式を使うのか」が結びついていないケースです。数学的リテラシーは、公式の暗記量ではなく、目の前の問題がどのパターンに当てはまるかを見抜く力で決まります。お子さまが問題を解いているとき、答え合わせの前に「これ、何を聞かれてる問題だと思う?」と聞いてみるだけでも、意味を考える習慣づけになります。

高校生の保護者の方へ:ニュースを「材料」にする習慣

科学的リテラシーは、教科書の中だけでなく、日々のニュースや社会の出来事に触れる中でも育まれます。たとえば今回のPISAの結果のように、数字や順位が出てくるニュースを見たときに、「なぜこの結果になったのだろう」「他にどんな見方ができるだろう」と親子で一緒に考えてみることは、単なる会話以上の意味を持ちます。受験勉強で忙しい時期でも、こうした短い対話が、根拠を持って考える力の土台になります。

学年が違えば、必要なサポートも変わる

今回の結果からわかるのは、学力の土台は一夜にして作られるものではなく、小学生・中学生・高校生それぞれの段階で必要なサポートが違うということです。学習塾あいりーなでは、オンラインでプロ教師が生徒一人ひとりに専任でつき、学年や理解度に合わせた完全オーダーメイドのテキストで指導しています。お子さまの今の段階で何を優先すべきか迷われたときは、無料の学習戦略会議でもご相談いただけます。

本を読んで笑顔の男の子と女の子のイラスト

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