「勉強しなさい」と言うほどやる気が下がる?子どものやる気を引き出す声かけの科学
「勉強しなさい」——多くの保護者が、一度は口にしたことのある言葉だと思います。ところが心理学の研究では、この言葉がむしろ子どものやる気を下げてしまうことがわかっています。今回は、その理由と、家庭で今日から使える声かけの工夫についてまとめました。
なぜ「勉強しなさい」は逆効果になるのか
心理学の自己決定理論では、人のやる気は「自分で決めた」という感覚(自律性)があるときに一番高まるとされています。反対に、誰かに命令されると、たとえその内容が正しくても「やらされている」という感覚が先に立ち、やる気そのものが下がってしまいます。これは心理学で「心理的リアクタンス」と呼ばれる現象で、大人でも「早くやりなさい」と言われるとかえって腰が重くなった経験がある方は多いのではないでしょうか。子どもも同じです。「勉強しなさい」は、内容としては正しくても、伝え方によって逆効果になってしまうことがあるのです。
やる気を引き出す声かけ、3つのポイント
- 命令ではなく、事実を伝える:「勉強しなさい」ではなく「もう8時だね」「明日テストだったよね」など、状況を伝えるだけで、判断は子どもに委ねる
- 結果よりプロセスを認める:「点数が良かったね」だけでなく「毎日コツコツ続けてたもんね」など、取り組み方そのものに目を向ける
- 選択肢を渡す:「今やる?ご飯のあとにする?」など、小さな選択を子ども自身に委ねることで自律性の感覚を育てる
声かけの言い換え例
- 「早く宿題やりなさい」→「宿題、どのくらい残ってる?」
- 「またゲームばっかりして」→「キリのいいところまでで大丈夫?」
- 「なんでこんな点数なの」→「ここまでは解けてたんだね。次はどこを見直そうか」
それでも「言わないと不安」なとき
とはいえ、何も言わずに見守るだけでは不安になるのも当然です。とくにテストや受験が近づく時期は、保護者自身が「言うべきか、我慢すべきか」の板挟みになりやすいものです。そんなときは、勉強の進め方そのものを子どもと保護者以外の第三者――先生など――に預けてしまうのも一つの方法です。学習塾あいりーなでは、オンラインでプロ教師が生徒一人ひとりと直接やり取りし、24時間LINEで質問にも対応しているため、保護者が「言う役」を背負い込まずに済む環境を目指しています。ご家庭での関わり方に迷ったときは、無料の学習戦略会議でもご相談いただけます。


